大山激励賞受賞者一覧(2006~2015年度)

1986~1995年度 1996~2005年度 2006~2015年度 2016~2016年度

2006~2015年度

(所属は受賞時の所属・敬称略)

年 度 氏 名 所属・役職等 業績内容
2006年度 川原 尚行 NPO法人 ロシナンテス 理事長 2005年自らNPO法人ロシンナンテスを設立し、スーダン民主共和国に滞在し長引く内戦により疲弊した社会および政府の途上国援助が停止した後の悲惨な医療状況のなか、独自で無医村巡回診療に、難民キャンプの診療にと医療援助に活躍されている。
2007年度 吉岡 陽子 ニジェール共和国 ガルミ病院 看護師 西アフリカの内陸国ニジェール共和国は世界で最も医療水準が低いと言われている。同国のサハラ砂漠の南端、ガルミ村の病院にSIM(Serving In Missions)医療宣教師として12年間にわたり、マラリア、髄膜炎などの看護活動、近辺の20の村々の巡回保健指導、そして驚くべき速さで広がりつつあるエイズの予防教育などに尽力されている。
2008年度 ミルトン 正人 肥田 サンパウロ州パウリスタ総合大学 名誉教授 1969年より30年間ブラジル連邦共和国サンパウロ州立パウリスタ総合大学ボツカツ医科大学眼科学教授として、眼科専門医の育成に大変尽力されました。
そのかたわら長年にわたり、アマゾン地域(マカバ、マナウス、ポルトブェリオ、リオブランコ)、パラ州、サンパウロ州の日系人移住地において、日系人のみならず非日系人をも無料巡回診療し、公衆衛生指導を行っておられます。現在、サンパウロ日伯援護協会巡回診療部門医師として毎年80の日系組織の診療をつづけておられます。
岡崎 勝一 ペルナンブコ連邦総合大学医学部病院医師
アサミ・ケイゾウ免疫学研究所内視鏡センター 専任医
1997年より30年以上にわたり、診療所勤務のかたわら、東北ブラジル地方(北はセアラ州、南はバイア州 約1000kmの地)の日系人移住地の無料巡回診療を飛行機や車を使い、つづけておられます。又レシフェ日本文化協会の老人福祉活動センターで、日系人非日系人の区別なく無料で診療活動を行っておられます。
2009年度 桑山 紀彦 NPO法人 地球のステージ 代表理事 精神科医として、1989年より難民に対する精神医学的救援活動を開始され、以来、長年にわたりイラク、カンボジア、ソマリア、旧ユーゴスラビア、パレスチナの戦災者救援を、またイラン南東部・スマトラ沖・パキスタン・ジャワ島地震の被災者の心のケアを通じて救援活動を行ってこられました。最近ではパレスチナ・ガザ地区の被爆者救援に赴くなど、あくまでも一民間人の医師として、幅広く救援活動に尽力されておられます。
2010年度 小澤 幸子 NGO「ハイチ友の会」代表 慶應義塾大学在学中、北海道南西沖地震や阪神淡路大震災の救援ボランティア活動に参加など、国内外の災害・紛争地域への緊急援助活動に取り組む中、1994年カリブ海の島国ハイチ共和国を訪れました。ハイチの人々の悲惨な状況に驚き、1995年ハイチにおける雇用機会の創出・子供たちの教育環境の整備・農村開発を目的とするNGO「ハイチ友の会を」設立。チャリティーグッズの開発・販売やハイチを紹介するイベントなどの企画を通じて支援活動を展開しています。また、大学卒業後医科大学に再入学し、現在山梨市立牧丘病院に内科医師として勤務するかたわら、ハイチ支援活動を継続しておられます。2010年1月大地震に見舞われたハイチに日本赤十字社緊急医療支援チームの一員としていち早く現地に赴き、堪能の公用語クレオール語を駆使して、通訳を介さず診療にあたり、難民救済に尽力されておられます。
2011年度 該当者なし
2012年度 小林 潤 長崎大学大学院 国際健康開発研究科 准教授 1995年ラオス国マラリア対策アドバイザーとして、青年海外協力隊とのタイアップ事業を成功させ、その後もラオス国に対して、政策に反映し且つ現地の人材育成に資する研究事業を継続して推進され、東南アジア、西アフリカ各国にても国際協力、研究活動を推進し、特に橋本イニシアチブ事業に参画され、世界の学校保健の普及の実施面で最も優れた貢献をされた。2008年にはミャンマーの難民保健医療を支援するNGOメータオクリニック支援の会を結成され、草の根の国際協力も実践されておられる。
2013年度 石川 雄二 医療法人財団 アドベンチスト会
東京衛生病院 手術室 看護師長
特定非営利活動法人ADRA Japanが、ネパールにおいて実施している口唇口蓋裂医療チーム派遣事業の中核を担う看護師として活躍され、1995年の第1回ネパール口唇口蓋裂医療チーム派遣事業の立ち上げに際しては医療関連企業に働きかけて資機材や消耗品の殆どを無償にて調達されるなど中心的な役割を果たされた。以後18年にわたりネパールの患者や企業等への啓発活動をはじめ医療従事者との信頼関係の醸成のみならず現地スタッフへの要請や調整業務に文字通り24時間体制で従事されるなど本事業の活動に多大なる貢献をされている。
山元 香代子 特定非営利活動法人ザンビアの辺地医療を支援する会 副理事長
医師(内科・小児科)
2005年から2年間JICAの専門家としてザンビア共和国の地域保健医療の向上に尽力された後、現地の医師免許を取得されて2011年からチボンボ郡ルアノ地区等において巡回診療活動を開始され、1年のうち半年をザンビアでの活動、半年を日本での病院勤務をされるなど発展途上国における医療協力に多大の功績を果されている。
また、2011年12月からは日本国内のNPOからの支援も打ち切られ、自己資金のみでの対応をせざるを得なくなった事情を知った有志により「特定非営利活動法人ザンビアの辺地医療を支援する会」が設立され支援の輪も広がっている。
2014年度 岩田 雅裕 元 岸和田徳洲会病院顎顔面口腔外科部長・口腔インプラントセンター長
歯科医師 歯学博士
岡山大学病院の顎顔面口腔外科で年100回を超える手術の経験を積まれ、広島市民病院の歯科口腔外科部長として抜擢されたものの、日常の業務に疑問を持たれる中、2001年6月、カンボジア・シェムリアップ市のNGO運営の小児病院見学を機に、数か月後には再訪問され手術の執刀を手掛けられて以来、移籍した岸和田徳洲会病院に勤める傍ら、年4回はカンボジアを訪れ、腫瘍の除去など1200件以上を無償で手術して来られた。
 現在、同病院の顎顔面口腔外科部長を辞され、カンボジアに軸足を置いた活動を続けられており、発展途上国の医療協力に多大なる貢献をされている。
2015年度 河野 朋子 特定非営利活動法人 ジャパンハート ミャンマー医療事業統括責任者
看護師、助産師、保健師
2008年5月から8月までミャンマー南部を襲ったサイクロン「ナルギス」の緊急救援活動に参加されたのをはじめ、2009年4月から現在に至るまでミャンマーでの医療活動の傍ら、サイクロン孤児支援事業(2009年、2010年)、視覚障がい者自立支援事業(2009年)の立ち上げ、子ども養育施設『Dream Train』開設準備(2010年)、現地医療者育成事業(2010年~現在)、東日本大震災支援事業(2013年)、ミャンマー子ども心臓病サポート事業(2014年~)、ミャンマー大洪水緊急救援活動(2015年)など数多くの医療協力に従事された他、これまでに30人以上のミャンマー人看護師を育成されるなど、ミャンマーにおける医療協力に多大な貢献をされています。